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(瓦版 その9)富久・余丁町再開発対象地域にお住いの皆様  ある地権者の証言をぜひ読んでください!

投稿日:2024年9月17日

私達は、11年前に、環状4号線予定地にある一戸建ての家を立ち退き、元の家の近所である現在の一戸建ての家に移り住んでいます。その際、行政からは、等価交換でお願いしますとのことでしたので、安心していました(初めてのことで等価交換の本当の意味が分からず)が、実際には、持ち出し(自己負担)をしなくては、元の家と同じスペース(居住面積)を確保することができませんでした。(下記の図を参照してください。)

環状4号線の計画は、おそらく60年ほど前からの計画であり、具体的な工事開始時期が不明であったため、立ち退きの10年前に、私達は、大金(約1800万円)を掛けて、家の改装を行い、その先、死ぬまでその家に住むつもりでした。ところが、家の改装の後に、環状4号線の工事予定を知らされました。私達は、運が悪いと思いながらも、公共事業ですので、やむなく、立ち退きに同意しました。

今回の再開発も、等価交換とのことですが、そもそも、公共事業ではなく、地権者が自ら事業リスクを負って進める民間の事業です。また、11年しか住んでいない現在の家をまた立ち退いて、近所に新たな家を建てるには、土地はともかく、建設費は高騰し(現在の家を建ててもらった建築業者にお聞きしたら、まず、1.5倍以上はかかると思いますとのことです)、職人も不足しているし、消費税も前回は5%でしたが次回は10%です。そんなお金は、もうないです。

なぜ、民間の再開発のために、私達が犠牲にならなければならないのでしょうか?

なんとか、再開発賛成の方に、わかっていただきたいと思います。再開発自体をやめてほしいとお願いしているわけではありません。私達の家を再開発のエリアから外してください。今回の再開発のエリアは、行政が決めたものではなく、地権者の一部の有志が決めたものにすぎませんので、「外すこと」は、可能なはずです。

私達は、マンションに住む気は全くありませんが、再開発後には、たとえ一戸建てのタイプであっても、土地は共有であり、管理費などが必須となりますので、以下、少し、シミュレーションしてみましょう。(下記の図を参照してください。)

今の家の床面積は約100m²ですが、仮に等価交換の評価額が1億円であったとしても、この近辺の新築マンション価格で、床面積が100m²で、1億8000万円以下の物件は、私達が探した限りでは、ありませんでした。それに加えて、月々管理費、修繕積立金、駐車場代を支払うのですから、話になりません。

私は、66歳であり、今の家にはまだ11年しか住んでいません。今の家に住み続けた場合、私が死ぬまでに要する修繕費は、多くても500万円もかからないでしょう。管理費や修繕積立金はありませんし、駐車場代も、自宅ですから無料です。

地権者の皆さんは、ご存じでしょうか?最近の新築マンションの価格は、信じられないくらい高騰しているんです。何故かわからないんですが、同じ床面積で比較すると一戸建て住宅を建てるより、新築マンションを購入するほうがずっと高額なのです。

私達の私見ですが、この地域の地権者の方の中で、再開発によって損をすることはあっても、得をすることはないでしょう。「地権者は原価(2割引)で再開発後の新築物件を追加購入できる」と言われても、例えば10年前の相場を基準にするのであれば、「高い」買物であり、決して「安い」買物ではありません。

再開発をしたら少し狭くなっても新しいマンションに住めるならいいと思っている方が多いと思いますが、おそらく、等価交換の金額では新しいマンションの部屋の金額に合わないので、追加で多額のお金を出さないと、入れてもらえないのではないでしょうか?狭くなって、追加で多額のお金を支払い、管理費や修繕積立金も値上がりするとなれば、悪夢です。

もし、再開発準備組合の事務局などの方から、大丈夫ですよと口頭で説明されているのであれば、再開発後にもらえる部屋の床面積などの具体的な数字を提示してもらい、尚且つ、その部屋をもらえることの念書(押印されたもの)をもらったほうがよいでしょう。後で、「こんなはずではなかった」とならないために、口頭説明ではなく、証拠の書面(作成日、作成者、押印があるもの)を残しておきましょう。

-瓦版

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