富久・余丁町再開発住民連絡会 富久・余丁町再開発住民連絡会

瓦版

(瓦版 その6)この地域の再開発において、東急不動産が取得する「保留床」の「坪当たり単価」の算定が、我々地権者の利益に大きく影響するのを、ご存じですか?

投稿日:2024年6月17日

この地域で進行中の再開発事業は、今までの瓦版でご説明したとおり、地権者が主体でかつ地権者が事業リスクを負うものです。地権者としては、事業リスクを負うものですので、それなりの利益が得られなければ、割に合いません。

以下、再開発において、我々地権者が知っておくべき非常な重要なことをご説明します。なお、以下に説明する事例における金額および面積は、話をわかりやすくするための一例であり、この地域における金額および面積を示すものではありません。

まず、事業協力者(この地域では、東急不動産)は、再開発によって建てられた建物の床の一部(保留床)を取得します。例えば、保留床処分金(=東急不動産が保留床を購入するために支払う代金)が1000億円で、床の総面積が2500坪である場合、保留床の坪当たりの単価(以下、保留床単価といいます。)が、適正相場の1億円であれば、保留床の面積は、1000坪(1000億円÷1億円)です。

一方、地権者は、再開発によって建てられた建物の床のうち、保留床を除く残部の床(権利床)を取得します。権利床の面積は、2500坪(総面積)-1000坪(保留床)=1500坪、です。

ここからわかるように、我々地権者が得る権利床の面積は、事業協力者(東急不動産)が得る保留床の面積が大きいほど、小さくなります。

ここで注意すべきことは、保留床の面積を算出する際に用いる「保留床単価」は、それを評価する不動産鑑定士によって、変動するという点です。

例えば、事業協力者が推薦する不動産鑑定士が、上述の例における保留床単価を、相場の半額である5000万円と評価すれば、保留床の面積は、2000坪(1000億円÷5000万円)です。この場合、権利床の面積は、2500坪(総面積)-2000坪(保留床)=500坪、です。権利床の面積が上述の「1500坪」の3分の1に減ることが、わかります。

したがって、不動産鑑定士は、事業協力者(東急不動産)による推薦などで決めるのではなく、我々地権者自身で決めましょう。また、我々地権者は、保留床単価が適正であるかを、自らチェックしましょう。

-瓦版

関連記事

(瓦版 その11)東急不動産に対する再開発準備組合の立替金(借金)の 返済方法は、誰が決めて、どこに書いてあるの?

この地域の再開発準備組合が発行した「まちづくり通信No.28」(2024年7月発行)に、2番目の「質問」及び「回答」として、以下のように記載されています。(1番目の「質問」及び「回答」については、前回の瓦版その10で詳し…

(瓦版 その8)ご存じですか? 準備組合の費用は、金融機関からの借金で返済しなければならないことを

この地域における「富久町・余丁町地区市街地再開発準備組合」(以下、「準備組合」と略します。)の「規約」(2019年7月)の第32条に、事業協力者(東急不動産)が立て替えている準備組合の費用は、再開発組合へ引き継がれるとさ…

(瓦版 その10)東急不動産(事業協力者)への借金は返済する必要がないって、本当?

この地域の再開発準備組合が発行した「まちづくり通信No.28」(2024年7月発行)に、「ご意見および質疑応答について」と題して、7つのQ&A(質問と回答)が記載されています。 その中で最初の「質問」として取り上げられて…

(瓦版 号外 その1)再開発に関する第1回意見交換会の報告、及び、 第2回意見交換会の開催のお知らせ

2025年5月24日(土)の午前10時から、若松地域センターにて、当連絡会主催の第1回意見交換会が開かれ、当連絡会のメンバー4名の他、15名の皆さんの参加がありました。予定の2時間があっという間に過ぎ、アンケートでは、参…

(瓦版 その3)地権者の再開発前の不動産価値は、再開発の後に、どう変わる?

瓦版その2では、再開発の事業が失敗した場合、その損失を補填するのは、この地域内の地権者全員であり、事業協力者である東急不動産株式会社ではないことや、このような事業リスクを負いながら「等価交換」では割が合わないことをお伝え…