2025年12月に当会が行なった再開発に関するアンケートの回収時に気付いたことは、高齢の方には、「ほっておいてほしい」、「みんなに合わせる」、「再開発の話は、もういいです」などの声とともに、アンケートに回答しない方が多かったことです。
また、高齢の方からよく聞く話として、「再開発はずっと先の話。富久クロスだって、出来るまでにすごく時間がかかったんだから。」、「昔から公園の計画があるから、再開発なんて、できるわけがない。」などがあります。
しかし、再開発は、「すぐそこ」まで来ています。理由は、以下の3つです。
1つ目は、今年に入って、当地区(再開発準備組合が定めている再開発予定区域)における再開発の実現を妨げていた「約1ヘクタールの公園」の計画が、白紙にされたことです。すなわち、昭和32年に、「都市計画公園 富久公園」が都市計画決定されたものの、その後、約70年間、「富久公園」が造られずにいましたが、今年の3月12日に、新宿区の都市計画審議会が開催され、「富久公園」の計画を白紙にする「決定」がなされました。これによって、当地区における再開発が、「不可能」から「可能」になりました。なお、白紙(廃止)とされた「富久公園」の場所は、現に存在する「富久町児童遊園」とは別物であり、工事中の環状第4号線の一部を含む長方形の区域(現在、約70軒の住宅あり)です。
2つ目は、ここ数年で、東急不動産株式会社などの再開発業者によって、当地区内の土地が、次々と買収されていることです。これらの土地が、他の再開発業者に転売されることなどによって、当地区における再開発賛成者の割合が、今後、高まってくると予想されます。
3つ目は、当地区を対象とした新宿区の「まちづくり協議会」で、昨年の12月以降、「再開発」を議題に含むようになったことです。すなわち、昨年12月10日のまちづくり協議会で、再開発準備組合に1時間の説明の場が与えられました。また、12月11~26日の新宿区によるアンケートで、再開発についての意見が求められました。さらに、今年の3月16日のまちづくり協議会で、「大規模な開発が行なわれる場合」が取り上げられました。
このように、再開発の実現が加速しつつあるのが、現状です。
しかし、当地区には、「80歳を超えているが、一人住まいである」、「介護が必要な高齢者がいる」、「子供がいる」などの世帯が多く見受けられます。
これらの世帯が再開発で「甚大な被害」を受けないように、皆さんと一緒に対策を考えていきたいと思います。
[富久クロスと当地区の比較]
・準備組合設立は、富久クロスが2001年、当地区が2019年です。
・都市計画決定(下記の注1を参照)は、富久クロスが2008年、当地区が2027年冬(予定)です。
・本組合設立認可(下記の注2を参照)は、富久クロスが2009年、当地区が未定です。
・着工は、富久クロスが2012年、当地区が未定です。
・竣工・引き渡し(完成)は、富久クロスが2015年、当地区が未定です。
注1) 再開発は、都市計画決定で実質的に決まります。後戻りはできません。(瓦版その17参照-アーカイブでは2025年11月)
注2) 当地区では、本組合設立認可の直後に、準備組合の費用(約10億円と想定)を銀行からの借金で東急不動産株式会社に返済します。我々地権者が債務者になりますので、お金の面でも後戻りはできません。(瓦版その8参照-アーカイブでは2024年8月)
[瓦版一口メモ]
都市計画決定は、行政の裁量であり、明確な基準がありません。このため、準備組合の加入率が重視される可能性があります。
